1級お墓ディレクター「能島考志」が教える、
正しい国産高級墓石の選び方。
国産銘石の採掘から加工までを詳しくご案内。

能島孝志ブログ

「産地証明書」は信用できるのか?(3)「A5ランク」の和牛が絶対おいしいとは限らないのと同じ!

宝石に限らず、食品などにもランク分けされているものがあります。


例えば、牛肉(和牛)の格付けです。


「A」「B」「C」の3等級からなる歩留等級と、
「5」から「1」までの肉質等級によって表示されます。


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つまり、最高ランクの「A5」から最低の「C1」まであるのです。


さらに、「神戸ビーフ」「松阪牛」「佐賀牛」「米沢牛」など、
全国には200種類以上のブランド牛肉があります。

そして、精肉店やスーパー、ステーキハウス、高級焼肉店など、
売り手側も、この等級を前面に出して販売しているところもあります。


また、消費者側もこの等級をかなり信用している傾向にあります。


私の地元、神戸では、「神戸ビーフ」が有名ですが、
「A5」ランクの神戸ビーフが必ずしも美味しいとは限りません。

なぜならば、この格付けは、それぞれの牛肉を実際に食べて行うのではなく、
目視で等級が決められるため、実際に食べてみないと分かりません。

また、素材自身は「A5」ランクの素晴らしいものであっても、
それを調理する料理人の腕が悪ければ、美味しい料理になりません。


このあたりは、墓石とよく似ています。


いくら良い石であっても、加工を手掛ける石職人の腕が悪ければ、
素材の良さを十分に引き出した、良いお墓にはなりません。


1229b.jpg

結局は、「A5」ランクの「○○牛」云々にこだわるよりも、
どこのお店で誰が調理するかで、美味しいまずいが決まると思います。

仮に「A5」ランクのステーキを食べてまずかったとしても、
今後、二度とその店に行かなければ済むことです。


少々高い値段かも知れませんが、お墓に比べたらマシです!
お墓は建てた後で後悔をしてみても、すでに遅しです!


それだけに、本当に満足できるお墓づくりをするためには、
良い石材店選びに限ると言っても過言ではありません。



          ~つづく~

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