宝石に限らず、食品などにもランク分けされているものがあります。
例えば、牛肉(和牛)の格付けです。
「A」「B」「C」の3等級からなる歩留等級と、
「5」から「1」までの肉質等級によって表示されます。
つまり、最高ランクの「A5」から最低の「C1」まであるのです。
さらに、「神戸ビーフ」「松阪牛」「佐賀牛」「米沢牛」など、
全国には200種類以上のブランド牛肉があります。
そして、精肉店やスーパー、ステーキハウス、高級焼肉店など、
売り手側も、この等級を前面に出して販売しているところもあります。
また、消費者側もこの等級をかなり信用している傾向にあります。
私の地元、神戸では、「神戸ビーフ」が有名ですが、
「A5」ランクの神戸ビーフが必ずしも美味しいとは限りません。
なぜならば、この格付けは、それぞれの牛肉を実際に食べて行うのではなく、
目視で等級が決められるため、実際に食べてみないと分かりません。
また、素材自身は「A5」ランクの素晴らしいものであっても、
それを調理する料理人の腕が悪ければ、美味しい料理になりません。
このあたりは、墓石とよく似ています。
いくら良い石であっても、加工を手掛ける石職人の腕が悪ければ、
素材の良さを十分に引き出した、良いお墓にはなりません。
結局は、「A5」ランクの「○○牛」云々にこだわるよりも、
どこのお店で誰が調理するかで、美味しいまずいが決まると思います。
仮に「A5」ランクのステーキを食べてまずかったとしても、
今後、二度とその店に行かなければ済むことです。
少々高い値段かも知れませんが、お墓に比べたらマシです!
お墓は建てた後で後悔をしてみても、すでに遅しです!
それだけに、本当に満足できるお墓づくりをするためには、
良い石材店選びに限ると言っても過言ではありません。
~つづく~