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天山石

天山石(てんざんいし/佐賀県・唐津市産)のお墓のすべて

1.国産墓石の中で私が最も推奨する石の一つですが...

佐賀県の天山山系にて採石される九州屈指の銘石です。


石目は少々大きいが、国産の石材の中でもトップクラスの硬さと、0.059%という極めて低い吸水率は国産石材№1クラスではないでしょうか。


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西日本で採石される墓石材の中では、濃い目の色目で、少し紫色がかった深みのある重厚感のある色目が特徴です。


天山石は、私が最も推奨する国産墓石材の一つです。


その理由は、「硬い」「水を吸わない」「変色しにくい」の、"理想の墓石材3条件"とも言えるほどの性質を兼ね備えているからです。


ただ、天山石墓石のすべてを推奨しているわけではありません。


私がお薦めするのは、天山石材さんの採石丁場で採れる天山石と、田中直実石材さんの採石丁場で採れる天山石の二種類だけです。



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それに加え、これらの原石を技術力の高い石職人の手で、「天目取り」という加工にてつくり上げたものに限ります。


一般消費者の方々には、なんだか聞きなれない言葉ですが、「天目取り」について詳しくはコチラをご参照ください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
日本と中国の墓石加工方法の大きな違い!


この、天山石材産と田中直実石材産の天山石原石と「天目取り」加工の二点は、天山石として墓石を選ぶ際には、かなり重要です。


2.天山石の採石丁場は2カ所だけ!

さきほど、天山石材さんと田中直実石材さんの丁場のことを書きましたが、この二つは、天山石の採石丁場を営む事業社の名前です。


田中義人社長経営の天山石材さん、田中直実社長経営の田中直実石材さん。


天山石材産の天山石の方が少し色目が濃く値段も少し高いのですが、天山石としての品質は両社ともさほど変わりはありません。



本当の意味での天山石は、この2つの採石丁場からのみ採石されます。



「本当の意味」という事は、「偽り」があると考えてしまいますよね!


「偽り」かどうかの法的な根拠は分かりませんが、消費者側にとっては、まぎらわしい部分があるのは事実です。


3.いったいどこまでが天山石なのか?

天山石が採石される佐賀県の天山山系付近では、天山石の他に、「椿石」「七山みかげ」「富士みかげ」などが産出されます。


いずれも、天山石に負けず劣らず硬質で吸水率の低い良質な墓石材です。


これらの石材が日本国内で加工され販売される際には、もちろん、それぞれの正式名称で消費者に販売されるのですが、問題が多いのは、中国の石材加工工場で墓石製品として加工され、日本に輸入された製品です。


近年では、大島石をはじめ多くの国産石材の原石が中国に輸出され、加工はすべて中国の石材加工工場で行う「通称:国産墓石」が主流です。


天山石や椿石、七山みかげ、富士みかげなどももちろんです。



消費者の多くは、これらを国内加工と思って買っているのです。



話しが少しそれましたが、前述の椿石、七山みかげ、富士みかげの原石が、日本の石材商社などにより中国の石材加工工場に大量に送られ、加工の全てが中国で行われ、墓石製品として日本に再び輸入される時点では、これらはもちろん「椿石」「七山みかげ」「富士みかげ」製の墓石です。


これら3種の石材の石質も、天山石に負けず劣らず、硬くて吸水率も極めて低く、経年変化が少ない優れた性質の石材です。


石目や色目は、天山石と少々異なりますが、よく似ており、一般消費者がパッと見た程度では、なかなか見分けがつかないでしょう。



ただ、天山石と比較すると若干値段が安いのですが、問題は、これらが「天山石墓石」として販売されていることです。



石材業界向けに販売されている石材カタログにも、以下の様に、七山みかげ(天山石)、富士みかげ(天山石)と書かれているほどです!


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いつから、何がきっかけでこうなったのでしょうか?


繰り返しますが、中国の石材加工工場に日本から原石を輸出する際には、「天山石」「椿石」「七山みかげ」「富士みかげ」と、それぞれの石をきちんと区分けして輸出されているのです。


なぜならば、これらの石は原石単価が違うので、輸出に掛かる関税の金額も違ってくるのできちんと区分されています。


また、これらの石を中国の石材加工工場で墓石製品として加工され、石材商社を通じて日本に輸入される際にも同様で、それぞれの石の正式名称の墓石として輸入されます。


天山石より単価の安い七山みかげの墓石を天山石墓石として輸入すると、輸入に掛かる関税が高くなるので、わざわざそんなことはしません。


つまり、石材商社を通じて石材店・墓石店に墓石製品を卸される際には、七山みかげは七山みかげ、椿石は椿石の墓石として届けられているはずです。



それらを、ひとくくりに「天山石墓石」として販売しているのは、中国側でもなく、石材商社でもなく、小売りの石材店・墓石店なのです。



それも、日本国内で加工されているとまで消費者は信じて...


4.かわいそうな「椿石」「七山みかげ」「富士みかげ」

天山石とこれら3種の石は、本来は別の石なのです。


たまたま、見た目が天山石に似ているため、一部の石材店が他社との競合を値段の安さで勝ち抜くことを目的に「天山石墓石」と称して販売しているにすぎないのです。


それならば、天山石と少し石目や色目は異なるが、品質は負けず劣らず、値段も安いという特徴を前面に出して、きちんとした、これらの正式名称で販売すべきだと思います。


天山石墓石を安く販売するための道具の様に使われている、「椿石」「七山みかげ」「富士みかげ」がかわいそうですね。


生半可、天山石に少々似ていたばかりにこんな使われ方をするのですから...


天山山系の石でお墓建立を考えておられる方は、「天山石は天山石」「椿石は椿石」として正直に提案をしてくれる石材店を選ぶことが先ず第一歩です。



【関連記事】さらに詳しくは、以下「国産墓石なら一押しは天山石」をご覧ください。

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